エンドレスサンデイ

気ままにひとりごと

本の感想①辻村深月著「オーダーメイド殺人クラブ」

みなさんこんにちは

前回は私の趣味、読書についてお話ししました。

先日とある本を読了したので本の紹介と感想を書いてみたいと思います。

記念すべき最初の本は辻村深月さんの「オーダーメイド殺人クラブ」です。

みなさんは読む本はどのように選んでいますか?

私の場合は好きな作者を見つけ、片っ端から読んでいっています。

好きな作者の本を読む→その作者のおすすめを読む→気に入る→以下ループ

って感じです。

辻村さんはそのループの中で見つけた作者さんで

大学時代から読んでいる作者さんの一人でもあります。

 

今作、オーダーメイド殺人クラブはその中でもつい先日図書館で見つけ、読んだ本でした。

長々と感想を書くとキリがないので、まずは本作の内容を一言で表すと

 

「厨二ガールミーツ厨二ボーイ」

 

って感じですね。

厨二病ってみなさんご存知ですか?

みなさんの学生時代を思い返していただければ

 

・実は幽霊が見えるという霊感女子

・自称闇の力が使え、右手に包帯が巻かれている男子

 

などといった個性豊かな級友がいたかもしれません。

厨二病とは思春期、特に中学二年生くらいの少年少女に発症する病で

中学生特有の謎の無敵感が暴走した結果、自身を過剰に特別視してしまい

自分にはもしかしたら他人に無い力が備わっているかもしれないと勘違いし

それらが爆発した結果発症してしまう一過性の病です。

ただし、拗らせてしまうと向こう10年くらい精神的にダメージを受けてしまいます。

治療法はショック療法ですかね。

人間いずれは誰しも自身のちっぽけさに気づき、3日間くらい枕に顔を埋める日がきます。

本作はそんな感じの少女と少年の物語です。

この作品を読んで思ったのは辻村さんによる思春期少女の内面描写はえぐいということです。

中学生ってとにかく心が揺れやすい時期ですよね。

新しい友達との関係だったり

急に勉強内容が難しくなったり

家族が鬱陶しく感じられたり

いつの間にか気になる人ができてたり

思春期とは言い得て妙だなと。

この物語の主人公の少女もそんな思春期に生きる一人で

日々いろんなことに悩んでいました。

ある日それらが爆発してついに同じクラスの目立たない男子に

「自分を殺して欲しい」

という依頼をします。

曰く、どんなに毎日が辛くても、いつか死ぬとわかっていれば

その日までは生きていられるから。

少女がこの考えに至るまで辻村さんは丁寧に詳細に女子中学生の日々を描写します。

語彙力が乏しくて恥ずかしいのですが、その時思ったのは

これは…まぁ、すごい

ってことです。

私にもっと文章力があればもう少し丁寧に解説できるのですが

これに関しては実際に読んでいただいて感じて欲しいと思います。

 

さて、感想はこんなところで終わりにしようかと思います。

今後も読了した本はこうして紹介させていただけたらなと思いますので

気になった方は読んでいただけたら嬉しいです。

感想等もありましたらお待ちしております。

それでは(^^)/

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫) [ 辻村深月 ]
価格:924円(税込、送料無料)(2022/9/4時点)

楽天で購入