避妊手術について~①行う意義~
みなさんこんにちは
昨日は投稿できませんでしたね。
昨日は帰ってご飯食べて横になって
気づいたら23時でした。
面倒なのでそのまま寝てしまいました。
今日は頑張って投稿してみようと思います。
今回の内容は犬、猫の避妊手術についてです。
この手の相談は定期的に来るのですが
「避妊手術っていつ頃からやったほうがいいの?」
ってご質問がよく来るんですね。
私はまだ見習いの身なので、直接質問に答える機会はそう多くありません。
ただ、いずれ自分も執刀する立場になるため、その際にしっかりと説明できるようにしておきたいと思い、本日はこのテーマにしました。
うっかりこのブログに辿り着いてしまった方のためにも、なるべく正しい知識を書こうとは思っておりますが、もしかしたら間違っている箇所もあるかもしれません。
お困りの方はお近くの動物病院に聞くのが結局無難なので、何かありましたらそちらにお願いいたします。
・そもそも避妊手術とは?
そもそも避妊手術ってどんな手術なんでしょう?
そしてなぜ行うのでしょう?
手術とは、基本病気の治療に対して施される処置ですが、一方避妊手術はその中でも特殊で、特に健康な動物に対して行われることが多いです。
その術式、つまりやり方は男の子なら精子が作られる箇所である精巣を摘出し、去勢手術と呼ばれます。女の子であれば卵子が作られる箇所である卵巣を摘出する卵巣摘出術、卵巣に加えて子宮ごと摘出する卵巣子宮摘出術に分けられます。
その目的は以下の通りです。
〜避妊手術をやる意義〜
・望まれない交配による妊娠の回避
・問題行動の抑制
→スプレー行動
→発情徴候(発情出血、遠吠え)
・病気の予防
この辺かと思われます。
一言で表すと
生殖器を持つことで将来的に起こるであろう問題行動や病気の予防
って感じですね。
なのでこれらが気にならないよって方はしなくてもいいのだと思いますし、義務ではありません。実際海外では避妊去勢を嫌う文化もあると言いますし、日本人でもそういった考え方の人はもちろんいます。
また、避妊手術には当然デメリットもあります。細かいものを含めると多く存在するのですが、代表的なものであれば
①麻酔のリスク
②肥満のリスク
あたりでしょうか?
①に関しては、避妊、去勢手術を実施するなら当然全身麻酔が必要です。
どんなに健康な動物でも麻酔が合わない、すなわち麻酔薬アレルギーなどで呼吸困難が起きたり、最悪の場合死亡するケースがあります。病気の予防のため、健康であるにもかかわらず死んでしまっては元も子もないですよね。
②に関して
まず肥満になる要因としては、生殖巣を失ったことによる
・運動量の低下
・代謝の低下
・ホルモンの低下による食欲増進
などが原因とされます。
肥満と聞いて一見なんてことのないように思えますが、これが結構重要だったりします。
肥満というのは病気のリスクを増大させる最も一般的な因子の一つであり、高齢になればなるほどその影響は強くなってきます。実際、肥満の子は健康な子に比べ寿命が2年短いと言われています。人間においては2年など大したことはないように思えますが、犬、猫の2年は人間に換算すれば10年にはなると思うので、この違いはかなり大きいです。
さて、なんやかんやで長くなってしまったので今回はここまでにします。
次回は肝心の質問である「避妊手術はいつ行うべきか?」について解説していきたいと思いますので、よろしければ次回もお付き合いください。
それでは(^^)/